組織構造
マスタデータ
資産取引
定期処理および評価
固定資産管理レポート
旧データの転送

資産クラスのコンポーネントについての説明

Objectives

After completing this lesson, you will be able to:
  • 資産クラスへの勘定設定キーの割当
  • 資産クラスへ番号範囲間隔を割り当てる
  • 資産マスタデータの画面レイアウトを更新する
  • 資産償却領域の画面レイアウトを更新する
  • 参照から資産クラスをコピーする
  • 建設仮勘定と少額資産の特別な資産クラスを管理する

勘定設定

固定資産管理フローの視覚的な表現。償却額、勘定設定、財務諸表への転記の間の関連性、および損益計算書と貸借対照表への影響が表示されています。

資産クラスによって、資産マスタレコードとそれらの値、および関連する資産価額と減価償却が転記される総勘定元帳 (G/L) 勘定の間のリンクが確立されます。このリンクは、勘定設定を通じて制御することができます。

以下のシナリオに応じて、さまざまな方法で勘定設定キーを使用できます。

  • 1 つの償却領域の資産価額を G/L に振り替える場合、資産クラスのカスタマイジングに保存されている勘定設定キーを固定資産の貸借対照表勘定の勘定コードと同じにすることができます。これが可能なのは、資産クラスカタログが比較的小さい場合のみです。ただし、このような状況はほとんどありません。
  • 同様の資産クラスが複数ある場合、それらすべてで同じ勘定設定キーを使用し、財務諸表の 1 つの固定資産の貸借対照表勘定に価額を振り替えることができます。
  • 異なる運用勘定コード表を持つ会社コードを使用している場合、1 つのクラスの資産価額を別の勘定コード表の勘定に転記するために必要な勘定設定キーは 1 つのみです。

G/L 勘定の割当

SAP トランザクションコード A090 では、固定資産の取得、除却、再評価、および非資本化原価に関して、償却領域別に G/L 勘定を割り当てることができます。

勘定設定では、入力する必要があるすべての資産取引およびプロセスの G/L 勘定を定義します。

財務会計のカスタマイジングで、固定資産管理総勘定元帳との統合割当: 総勘定元帳勘定を選択して、勘定設定を更新します。

減価償却を G/L に転記する償却領域については、追加の G/L 勘定を割り当てる必要があります。通常償却および臨時償却については、減価償却累計額勘定、費用勘定、および評価増に使用する収益勘定を割り当てる必要があります。管理目的領域では、必要に応じて、減価償却および利息の再評価に使用する追加の G/L 勘定を割り当てることもできます。

勘定設定の確認方法

資産マスタ番号の割当

会社コード、番号範囲番号、開始および終了、および外部かどうかを示すチェックボックスの列からなるテーブル。

番号範囲によって、資産マスタレコードの番号割当が制御されます。

以下の番号割当を定義することができます。

  • 内部:

    定義された番号範囲間隔内で次に使用可能な番号が番号順に自動的に割り当てられます。

  • 外部:

    ユーザまたは別のシステムによって番号が割り当てられます。

特定の番号範囲を各会社コードに割り当てるには、財務会計のカスタマイジングで、固定資産管理組織構造資産クラス定義: 番号範囲間隔を選択します。

また、財務会計のカスタマイジングで、固定資産管理組織構造割当: 採番 -> 会社コードを選択して、会社コード間の番号割当を指定することもできます。

FI-AA での番号割当の使用方法

FI-AA での番号割当の使用

勘定設定の使用

資産マスタデータの画面レイアウト

資産データフローと項目設定の図。資産クラス、項目設定、および資産マスタレコードの登録の間の関係を強調しています。

画面レイアウトで制御されるパラメータは以下のとおりです。

  • 項目選択:

    画面レイアウトでは、資産マスタレコードのいずれの入力項目を処理できるかが設定されます。また、資産マスタレコード内の項目が、必須入力、任意入力、表示のみ、または非表示であるかどうかが指定されます。

    項目選択によって、マスタデータ項目の数を、資産クラスに具体的に必要とされる数に減らすことができ、また、特定の重要な制御情報が入力されるようにすることができます。

  • 更新レベル:

    画面レイアウトでは、マスタデータ項目の更新レベルが指定され、データ項目ごとに更新のレベルが定義されます。

    指定可能な更新レベルは以下のとおりです。

    • 資産クラス
    • 資産番号
    • 補助番号
  • 参照:

    画面レイアウトでは、マスタデータ項目を参照先に使用できるかどうかが設定されます。この参照は、テンプレートから資産が登録されたときに、新規のマスタレコードにコピーできる項目の内容に関する情報を提供します。

勘定割当対象の有効化

勘定割当対象を設定するためのインタフェース。時間依存データ管理のための原価センタの有効化およびカスタマイズ可能な画面レイアウトオプションが強調されています。

資産マスタレコードに勘定割当対象が表示されるようにするには、財務会計のカスタマイジングで、固定資産管理総勘定元帳との統合追加勘定割当対象有効化: 勘定割当対象を選択して、勘定割当対象を有効化する必要があります。

勘定割当対象を有効化した後は、カスタマイジング画面レイアウトを使用して、マスタレコードに勘定割当対象がどのように表示されるか (たとえば必須項目として表示) を指定することができます。

注記

管理目的償却を勘定割当対象に転記することができます。これらの対象は以下のとおりです。
  • 原価センタ
  • 管理会計 (CO) 内部指図
  • WBS 要素
  • 不動産対象 (たとえば、建物または土地)
  • 公共セクター管理 (PSM) 構成 (予算センタ、ファンド、補助金など) からの対象

投資プロジェクトの投資指図や WBS 要素など、取得価額および製造原価 (APC) の値を勘定割当対象に転記することもできます。APC 値の転記は、設備予算管理 (IM) の直接資本化プロセスを表示するために必要です。APC 値の転記は、資産購買の統計予算の監視にも必要となる場合があります。

固定資産管理の追加の勘定割当要素としての利益センタとセグメント

財務会計の固定資産管理でセグメントレポートを有効化する手順。有効化の不可逆性と、利益センタとセグメントデータとの統合が強調されています。

資産のセグメントレポートには、原価センタまたは資産マスタレコードの内部指図から関連する利益センタとセグメントを誘導するオプション、およびこのデータを資産マスタレコードに保存するオプションがあります。これにより、追加の勘定割当対象を原価センタから利益センタとセグメントへ切り替えるオプションが得られることになります。このオプションは、新しい導入の場合に特に便利です。さらに資産のセグメントレポートの機能では、原価センタ変更のイベントにおいて、振替転記も自動実行されます。

セグメントレポートを有効化するには、財務会計のカスタマイジングで、固定資産管理 → 総勘定元帳との統合セグメントレポート有効化: セグメントレポートを選択します。

財務会計のカスタマイジングで、固定資産管理 → 総勘定元帳との統合追加勘定割当対象有効化: 勘定割当対象を選択して、FI-AA の勘定割当対象を照会または更新します。

利益センタおよびセグメントの勘定割当対象が有効化された後、資産マスタデータの画面レイアウトでこれらの明細が使用できるようになります。このオプションは、財務会計のカスタマイジングで、固定資産管理 → マスタデータ画面レイアウト定義: 資産マスタデータの画面レイアウト論理項目グループ時間依存データを選択して見つけることができます。

さらに、統制勘定の G/L 勘定マスタデータの管理データタブで、勘定割当記録区分を設定する必要があります。

注記

詳細については、SAP ノート 2318878 を参照してください。
SAP では、一意の誘導が可能な場合、登録または有効化された資産の利益センタまたはセグメントを誘導するプログラムを提供しています。

有効化された資産には、以下の特性があることがわかります。

  • セグメントレポートが有効化された後では、すべての資産マスタレコードの利益センタ項目とセグメント項目に、初期値が設定されます。

  • カスタマイジングによっては、これらの資産には、データが更新されるまで転記ができなくなります。いずれの場合でも、利益センタもセグメントも導出されません。

注記

プログラムによって、一意の利益センタもセグメントも導出できない場合は、管理会計対象のマスタデータまたは資産マスタレコード内の管理会計対象を、マニュアルで変更します。

FAGL_ASSET_MASTERDATA_UPD プログラムは、財務会計のカスタマイジングで、固定資産管理総勘定元帳との統合セグメントレポート入力: セグメントレポートのマスタデータを選択して見つけることができます。

資産マスタデータの画面レイアウトを更新する方法

勘定割当対象を有効化する方法

資産マスタデータの画面レイアウトの更新

資産マスタレコードの拡張

資産のカスタマイズを示す資産マスタレコードのサンプルインタフェース。一般データ、時間依存データ、割当データ、および元データ用のタブを備え、ユーザ定義項目の追加が強調表示されています。

資産マスタレコードにユーザ項目を登録して、項目の制御を定義することができます。

ユーザ項目およびロジックアプリを使用して、資産マスタレコードの既存のデフォルト項目をユーザ定義項目で拡張することができます。このようなユーザ項目を登録すると、以下の Fiori アプリで使用可能になります。

  • 資産登録
  • 資産変更
  • 資産マスタワークリストの照会
  • 固定資産管理
  • 資産台帳
  • 資産残高
  • 償却一覧
  • 資産取引

注記

資産マスタレコードの拡張は、時間非依存の項目に限られます。ユーザ項目およびロジックアプリを使用して登録したユーザ定義項目については、自動入力チェックはありません。項目ヘルプは用意されません。

資産マスタレコードのタブレイアウト

資産マスタレコードの照会にはタブページが使用されます。デフォルトでは、データは複数のタブページに配分されます。

各資産クラスのマスタデータにレイアウトを指定することができます。

レイアウトで定義されるパラメータは以下のとおりです。

  • タブページの数
  • タブページの名称
  • タブページ上の論理項目グループ (たとえば、前出の図における一般データおよび転記情報論理項目グループ)。

ヒント

タブレイアウトを使用して、ニーズに最適な、資産マスタレコードのレイアウトを定義することができます。

資産マスタレコードのカスタマ項目の登録方法

資産マスタレコードのタブレイアウトを使用する方法

資産償却領域の画面レイアウト

資産償却の管理の図。一貫した評価管理と画面レイアウト機能のほか、項目選択、更新、データ参照のキー設定が強調されています。

資産クラスで、各償却領域の画面レイアウトを入力します。画面レイアウトルールは、償却データセクションの項目に適用されます。

SAP は、標準的な画面レイアウトルールとして、1000 および 2000 を提供しています。これらの画面レイアウトルールには、更新レベルも含まれています。この更新レベルによって、資産クラスレベルの一貫した評価管理が保証されます。

更新レベルのオプション

オプションテキスト
資産クラス

資産クラスオプションでは、資産クラスレベルで一貫した評価管理が行われます。

資産番号

資産番号オプションでは、資産マスタレコードレベルで一貫した評価管理が行われます。資産クラスに入力された値は資産マスタレコードに登録されますが、変更することもできます。この資産マスタレコードに属するすべての資産補助番号で、資産番号のこれらの値が採用されます。

資産補助番号

資産補助番号オプションは、評価に対して柔軟な制御を提供しています。資産補助番号には、独自の個別償却条件を割り当てることができます。

ヒント

償却領域の詳細画面でダブルクリックした場合は、詳細を更新して、個別の償却領域で使用可能なエントリを更新できます。このコースは、(たとえば、トランザクション AS02 の) 資産番号レベル、および (たとえば、トランザクション OAYZ の) 資産クラスレベルを対象にしています。

資産償却領域の画面レイアウトを更新する方法

資産償却領域の画面レイアウトの更新

参照からの資産クラスのコピー

フォークリフトの資産マスタデータにリンクされた資産クラス設定のビジュアル表示。デフォルト設定、許容されるユーザ定義項目、および参照主導の複製フローが強調表示されています。

資産クラスの追加機能は以下のとおりです。

  • 参照からの資産クラスのコピー:

    単に既存の資産クラスをコピーして、新しい資産クラスを登録することができます。コピーは、クラスのマスタデータセクションからトリガします (カスタマイジングトランザクション OAOA)。これにより、償却領域セクションの初期値も自動的にコピーされます。コピーした後、それらの値を変更することができます。

  • ユーザ項目およびその他の情報項目の入力可能値の定義:

    資産マスタレコードでは、固定資産の一般的な構造およびユーザ固有の構造の標準として、以下の項目を使用できます。

    資産マスタレコードの項目

    項目名またはデータ型テキスト
    評価グループ (評価グループ 1 から 5)

    評価グループは、カスタマ固有の情報をマッピングするために使用する資産マスタレコード項目です。

    環境保護フラグ

    環境保護フラグは、環境保護関連投資の理由 (新しい気候保護規制など) を保存するために使用します。

    投資理由

    投資理由は、投資の説明 (再取得など) を入力するために使用します。

    資産グループコード

    資産グループコードを資産に割り当てることができます。複数の資産を 1 つの資産グループコード (たとえば、事業単位や生産ライン) に割り当てる場合に便利です。

    前述の項目はすべて、FI-AA でレポートを作成する際に選択基準として使用することができます。

  • 資産クラスの初期値の保存:

    入力可能値を定義したら、それらの値を初期値としてカスタマイジングに保存することができます。

新しい資産クラスのコピー方法

参照からの資産クラスのコピー

ユーザ項目の入力可能値を定義する方法

少額資産および建設仮勘定資産クラスの詳細

資産管理の概念の図。建設仮勘定 (AuC)、決済タイプ、設備投資案件、マイナス価額可の償却ルールが強調表示されています。

建設仮勘定の詳細は以下のとおりです。

  • 建設仮勘定は財務諸表に独立して表示する必要があるため、独立した資産クラスおよび対応する G/L 勘定を必要とします。
  • 標準償却キー 0000 を使用すると、建設仮勘定の減価償却が償却領域で (少なくとも財務諸表内の償却領域で) 計算されなくなります。
  • 建設仮勘定に対して、特別税償却および投資援助を使用することもできます。
  • 建設仮勘定の前払金は債務管理会計プロセスで入力することができます。
  • 建設仮勘定を完全に資本化した後でも、クレジットメモを転記可能です。このために、償却データセクションの詳細画面で、マイナスの取得価額が許容されていなければなりません。

注記

設備予算管理 (IM) の建設仮勘定設備投資案件のステータスは、より大規模な資産投資の管理に役立ちます。これによって内部指図およびプロジェクトが建設仮勘定と統合されます。

特別資産クラス - 少額資産

少額資産 (LVA) 管理設定の概要: 最大値チェックありの個別管理 (レコードごとに 1 つの資産) または一括管理 (複数資産) を選択します。

少額資産の管理では、個別管理と集合管理のどちらを使用するかを選択することができます。管理タイプごとに個別に資産クラスを設定する必要があります。

少額資産の集合管理を選択する場合は、その資産クラスの基本単位を指定する必要があります。この指定は、トランザクション OAOA で行えます。

財務会計のカスタマイジングで、固定資産管理一般評価金額詳細 (会社コード/償却領域)定義: 少額資産 + 資産クラスの最大限度額を選択して、会社コードごとに対応する最大額を保存することができます。

資産クラス 4000 の詳細の照会方法

資産クラス 4000 の照会

少額資産の資産クラス詳細の照会方法

少額資産 (LVA) の資産クラスの管理

概要

  • 勘定設定キーにより、資産マスタレコードが G/L 勘定にリンクされます。
  • 番号範囲間隔によって、資産マスタレコードの番号割当が制御されます。
  • 画面レイアウトルールにより、項目選択および更新レベルが定義されます。
  • 特別な資産クラスには、建設仮勘定と少額資産が含まれます。