
SAP S/4HANA 組込分析は、トランザクションと分析を融合することで、ライブのトランザクションデータに基づくオペレーショナルレポートの生成を可能にします。
分析機能に関する SAP S/4HANA のロードマップは、3 つのタイプのユーザを対象とします。ユーザは、会社内でのロールに応じて、次のユーザロールカテゴリのいずれかに分類されます。
- IT ユーザは、CDS ビュー、新規アプリ、および計画機能を開発します。
- 分析機能キーユーザは、クエリ、事前定義済レポート、KPI、ダッシュボードタイルを登録/管理するほか、エンドユーザが適切なレポートを見つけられるようにします。
- 分析機能エンドユーザは、さまざまな分析ツールを使用して、データの消費、分析の実行、および適切な対処を行います。

SAP S/4HANA において、この概念はリアルタイムなオペレーショナルレポートのための SAP Core Data Services (CDS) ビューによってサポートされています。コンテンツは、SAP S/4HANA のトランザクションデータテーブルとマスタデータテーブルに基づく仮想データモデル (VDM) として表現されます。CDS ビューは、SAP S/4HANA システムの ABAP 層で開発、更新、拡張されます。SAP HANA 内では SQL ランタイムビューが生成され、SAP HANA データベース層内でデータの読込と変換が実行されます。

このアプリを使用すると、固定資産管理領域内の重要な情報と KPI に簡単にアクセスし、現在の傾向に関するインサイトを得ることができます。このアプリでは、資産管理担当者に情報の一元的なソースが提供され、さまざまなフィルタと関連アプリへの組込ナビゲーションが提供されます。
SAP Fiori アプリ: 資産残高

アプリ資産残高を使用すると、会社コード、償却領域、セグメント、利益センタなどさまざまな基準に沿って固定資産の残高を照会することができます。アプリ資産残高では、取得価額 (APC) および減価償却から誘導された固定資産の正味簿価を把握できます。
レポートで使用できる事前設定済のキー数値グループが SAP から提供されています。これらのキー数値グループは、取得、除却、振替、償却などのキー数値コードにまとめられています。レポートに個別のレイアウトと粒度を定義するために、独自のキー数値グループをカスタマイジングで登録することもできます。
財務会計のカスタマイジングで、固定資産管理 → 情報システム→定義: 資産残高のキー数値グループ (Fiori) を選択して、独自のキー数値グループを登録します。
アプリの主要機能は以下のとおりです。
- SAP 標準のキー数値グループの使用:
- 計画価額の場合: ABS_DEF
- 記帳額の場合: ABS_POSTED
- 減価償却合計: DEPR_TOTAL
- 評価増: DEPR_WRUP
- 各資産について以下の値を表示:
- レポート日付における取得価額累計額
- 現会計年度で転記済または未転記金額の各償却タイプの減価償却累計額
- レポート期間の終了時の計画簿価
- フィルタを使用した検索基準の指定
- グリッド形式によるクエリの結果の照会
- クエリ結果の Microsoft Excel へのエクスポート
- 利用可能特性をグリッド軸に近づける/遠ざけることによるクエリ結果グリッドの変更