Managing Balance Validation Rules

一般情報セクションでは、ルールがどのように機能するかが決定され、以下の項目が含まれます。

• ルール ID - ルールの識別名。最大 10 文字です。文字 "S" は、SAP 提供アイテム用に予約された名称領域であるため、先頭を "S" にすることはできません。
• テキスト (短)/テキスト (長) - ルールのコンセプトを識別するための意味のある内容説明です。テキスト (短) は最大 40 文字、テキスト (長) は最大 120 文字です。
• データソース - この項目は、情報の取得元であり、会計管理に初期設定されます。もう 1 つの可能性は、グループレポートです。このコースでは、会計データソースにのみ焦点を当てます。
• グループ化基準項目 - この項目により、チェック結果の詳細ページにおけるデータの編成方法が決定されます。最大 6 つの異なるグループ化基準を設定することができます。グループ化は順次適用され、最後に指定したフィールドのみが検証されます。
• 許容範囲 - 許容値または許容パーセント (もしくはその両方) を定義します。チェック時にすべての値が選択した通貨で表示されるように、ここで通貨を定義することができます。
• データなしを以下として処理 - システムで表示されるデータがない場合の対処方法。オプションは、正常終了 (警告あり) 、失敗、またはゼロです。
• 制御レベル - チェック結果でルール合格の失敗が許容されるかどうかを指定します。使用可能な値は、エラー、警告、および情報です。
• コメント必須 - チェック結果アプリの詳細ページで追加の説明を提供するためにコメントが必要な場合は、このチェックボックスを選択します。

ルール式セクションでは、比較するデータの計算方法 (左論理式と呼ばれる) と、それを比較する参照データ (右論理式と呼ばれる) を指定します。左右の式の間の領域は比較演算子と呼ばれ、これら 2 つの式の比較方法を決定します。これには、より大きい、より小さい、または等しい、等しくないなどの演算子が含まれます。

オペランド式エディタは、式ボックスの入力に使用されるツールです。ルールを登録したら、使用する前に、ルールを保存して有効化する必要があります。

式の作成時には、いくつかの制限に対処する必要があります。G/L 勘定に基づいてフィルタを定義する場合、以下の明細を含む財務諸表バージョン (FSV) ノードを使用することはできません。

• 正味結果: 損失、正味結果: 利益、損益結果などの特殊ノード
• 他の FSV ノードの見合ノードに設定されているノード
• 見合ノード、銀行勘定グループ化、再グループ化増分などの設定による G/L 勘定の複製
• 機能領域

これは、これらのノードにチェック実行ではまだサポートされていない特別な計算ロジックが含まれているためです。他の FSV ノードを使用するか、G/L 勘定階層のノードを使用することができます。

ルールの作成を開始するには、残高チェックルールおよびグループ管理アプリケーションにアクセスします。このアプリケーションを使用して、残高チェックルールおよびグループの両方を登録します。このコースの後半で、残高チェックグループについて説明します。ここでは、基本ルールの登録方法を見ていきましょう。

[ルール] タブを確認するときに、[作成] をクリックし、作成するルールの種類を選択することができます。ここでは、基本ルールに焦点を当てます。

基本ルールをシミュレートするには、行の最後にあるナビゲーション矢印を選択して、ルールの詳細画面を表示する必要があります。シミュレートを選択すると、プロセスを開始することができます。

分析するデータの関連基準 (会社コード、原価センタ、利益センタ、元帳、通貨、会計期間、年度など) を指定する必要があります。

1. 詳細画面にナビゲートします。
   • 行の最後にあるナビゲーション矢印をクリックして、シミュレートするルールの詳細画面に移動します。
2. シミュレーションプロセスを開始します。
   • "シミュレート" ボタンをクリックします。
3. 関連する基準を指定します。
   • 会社コードを入力します。
   • 原価センタを入力します。
   • 利益センタを入力します。
   • 元帳を入力します。
   • 通貨を入力します。
   • 会計期間を入力します。
   • 年を入力

次の演習問題では、ユーザが基本ルールをシミュレートすることができます。ステップに従ってルールをテストし、期待どおりに実行されることを確認します。

Max は、残高チェックの基本ルールについて理解し、複合ルールに関する知識を必要としています。

複合ルールは、AND、OR、NOT などの論理演算子によって接続された基本ルールで構成されます。この場合、チェックは 2 つの異なるルールを比較するため、基本ルールとは異なります。結果は TRUE または FALSE のいずれかになります。真の場合、チェックに合格します。true (または false) でない場合は、検証の失敗を示します。

たとえば、引当金を転記する場合、引当金負債勘定と引当金費用勘定にエントリが存在する必要があります。引当金額がゼロではなく、引当金原価がゼロでないことをチェックする単一ルールを登録することができます。次に、残高が有効であることを判断するために、両方の単一ルールが真であることを検証する複合ルールを登録します。

基本ルールと同様に、複合ルールには 2 つの主要セクション (一般情報およびルール式) と、外部文書に接続するための参照リンクセクションが含まれています。ただし、これらの項目は、ルールの登録方法により制限されます。