拡張与信管理の設定

Objective

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与信管理設定タスク

SAP Fiori インタフェースのスクリーンショットは、'与信管理 - セルフサービス設定タスク' ページを示しています。さまざまな設定タスク ('ビジネスパートナ'、'評価者'、'信用リスク管理' など) が一覧表示されます。各タスクには、'ステータス'、'ビジネスプロセスで使用'、'設定プラグイン' などの列があります。このページには、'概要' や '設定ステップ' など、左側のサイドバーのナビゲーションリンクがあります。上部のバーには、ナビゲーションおよびユーザ設定の SAP Fiori アイコンが表示されます。このインタフェースは、SAP ソフトウェアを介してビジネス環境で与信関連プロセスを設定および管理するために使用されます。

SAP Credit Management は、効果的な与信決定を支援します。システムには、支払不履行リスクを早期に特定し、与信管理者が迅速に意思決定を行えるようにする機能が含まれています。

後続の画面で詳細に説明される以下のステップにより、初期設定をカスタマイズまたは調整することができます。

スクリーンショット:SAP Credit Management を有効化または無効化するための SAP インターフェースページにヘッダ SAP Credit Management 無効化: 詳細変更 が表示されます。これには、有効化ステータスを切り替えるための SAP Credit Management の無効化 というラベルのチェックボックスが含まれています。上部のメニューバーには、変更取消、他のエントリ、設定ヘルプ などのオプションがあります。インタフェースは、SAP システム内の与信管理機能の有効化ステータスを管理するために設計されています。

与信管理が有効な場合、契約未収金/未払金管理の内部プロセス (与信など) によって与信管理からデータが誘導されます。不要な場合は、このカスタマイジングパスで無効化することができます。

与信セグメント登録: 変更 というタイトルの与信セグメントを登録するための SAP インタフェースのスクリーンショット。このページには、与信セグメント 0000 と 与信セグメント 1000 の 2 つのセグメントが一覧表示され、それぞれコード 0000 と 1000 で識別されます。左側のサイドバーには、選択用のラジオボタンがあります。トップメニューには、新規エントリ、別名コピー、削除、変更取消、全選択、全選択解除、設定ヘルプ などのオプションが含まれています。インタフェースは、SAP の与信管理システム内で与信セグメントを管理するために使用されます。

与信セグメントを設定して、ビジネスパートナの与信限度を決定します。SAP Credit Management を使用して、会社または業種に関連するセグメントを定義します。これらのセグメントは、後でビジネスパートナのマスタレコードに割り当てられます。

与信セグメントは、与信限度を計算し、ビジネスパートナレベルでの完全なチェックを可能にするために必要です。さらに、与信セグメントの登録時に、すべての与信関連評価の通貨を選択します。

スクリーンショット:「Define Customer Credit Group: Change」というタイトルの顧客与信グループを定義するための SAP インターフェース。このページには、コーポレート (与信グループ 0)、小/中得意先 (与信グループ 1)、および 子会社 (与信グループ 2) の 3 つの与信グループが選択用のチェックボックスとともに表示されます。上部のメニューには、新規エントリ、別名コピー、変更取消、全選択、全選択解除、設定ヘルプ などのオプションがあります。このインタフェースにより、SAP の与信管理システムにおける得意先与信グループの管理と分類が容易になります。

ここでは、必要な得意先与信グループを指定することができます。これらのグループを使用して、ビジネスパートナを分類し、レポートおよびワークリスト生成の選択基準として使用することができます。

たとえば、顧客与信グループには、国内および海外の顧客、通常の顧客、および保険対象顧客が含まれます。

スコアリングと与信限度計算のルールの登録: 変更 という SAP インタフェースのスクリーンショット。ページには、「すべてのブランドがRtで合意。スコアリングおよび限度計算 および 標準リスク (自動計算なし) にそれぞれ選択用のラジオボタンがあります。左側のサイドバーには、スコアリングおよび与信限度照会 などのステップの概要が示されます。トップメニューには、新規エントリ、別名コピー、変更取消、削除、全選択、全選択解除、設定ヘルプ などのオプションが用意されています。このインタフェースは、SAP での信用スコアリングおよび限度計算のルール設定に使用されます。

スコアおよび与信限度を計算するための新規ルールを登録するか、既存のルールを変更します。

  • スコアおよび与信限度の計算に必要なルールを登録します。
  • スコアが計算されるようにするには、フォルダ "スコア" で、ルールに対応する計算式および必要なその他すべてのデータを定義します。
  • 与信限度が計算されるようにするには、フォルダ "与信限度" で、ルールおよび与信セグメントに対応する計算式を、その他すべての必要なデータとともに定義します。
  • 外部与信情報を考慮するには、各スコアおよび与信限度計算に含める外部格付手順をフォルダ "格付手順選択" で定義します。
式の定義 ページが表示されている SAP インタフェースのスクリーンショット。SAP 与信管理の計算式セクションには、計算式名 スコアおよびレベルチェック の SCM_01 と、計算式名 スコア (1 シグマあり) の SCM_02 の 2 つの計算式が一覧表示されます。両方のヘッダタイプは スコアの評価 であり、SCM_02 に対してチェックされる SAP HANA アプリの式を使用 というラベルのチェックボックス列があります。このページには、標準ナビゲーションオプションと、ビュー '計算式定義' 概要変更 のタスクを示すタイトルが含まれています。

スコアおよび与信限度を計算するための計算式を定義します。リスククラスや国/地域コードなどのさまざまなパラメータを使用して、顧客タイプを区別します。SAP Fiori アプリ (推奨) または BAdI: スコアおよび与信限度計算を使用して、計算式を定義します。計算式を登録し、結果タイプを割り当て、ロジックソースを選択します。

Fiori アプリを使用している場合は、"与信管理の計算式管理" または "与信管理ルール管理" でロジックを定義し、BAdI を使用する場合は、カスタムロジックアプリでロジックを設定し、適切な権限と設定を確認します。

リスククラスの登録: 変更 というタイトルの SAP インタフェースのスクリーンショット。このページには、デフォルトリスクなし、デフォルトリスク低、デフォルトリスク中、デフォルトリスク高、デフォルトリスク最高 など、複数のリスククラスが一覧表示され、それぞれにスコアおよびスコアのパーセントが割り当てられます。各リスククラスの横にあるチェックボックスを選択することができます。トップメニューには、新規エントリ、別名コピー、変更取消、全選択、全選択解除、設定ヘルプ などのオプションが含まれています。このインタフェースにより、ユーザは SAP の与信管理システム内でリスククラスを割り当てて管理することができます。

SAP Credit Management のリスククラスの設定

複数のリスククラスを柔軟に定義することができます。リスククラスは、スコアに基づいてビジネスパートナに自動的に割り当てられるか、マニュアルで設定することができます。自動的に決定されたリスククラスは、ビジネスパートナのマスタデータレコードでマニュアルで上書きすることができます。

要件

自動リスククラス計算は、イベントタイプへの後続プロセスの割当によって管理されます。この機能を有効化するには、"定義: イベントおよび後続プロセス" カスタマイジングアクティビティで EVL_RISK_C (リスククラス決定) 後続プロセスを設定します。

アクティビティ

与信値に基づく自動リスククラス割当を有効化するには、スコア間隔を対応するリスククラスにマッピングする必要があります。

ブロック理由の定義 ページが表示されている SAP インタフェースのスクリーンショット。SAP Credit Management セクションには、さまざまなブロック理由がそれぞれの名称 (与信限度超過、不正の可能性、スコア無効 など) とともに一覧表示されます。各行には、イベントカテゴリが含まれます。たとえば、限度超過 や 与信限度無効 などです。このページには、標準ナビゲーションオプションと、定義: ブロック理由 のタスクを示すタイトルが含まれています。

指定: 与信勘定のブロック理由

必要に応じて、与信勘定をブロックするさまざまな理由を柔軟に定義することができます。ビジネスパートナがブロックされると、信用アナリストは、指定されたブロック理由を管理画面領域内の与信セグメントデータで確認します。また、事前定義されたイベントタイプを使用することもできます。ブロック理由の例には、以下が含まれます。

  • 低いスコア
  • 支払不能
  • 高リスク国
  • 支払行動が不十分
Define Automatic Credit Control ページが表示されている SAP インタフェースのスクリーンショット。このテーブルには、1000 や 2000 など、さまざまな C セグメントコードと、A、B、C、D、および E というラベルの付いた対応するリスククラスが一覧表示されています。各行には、低デフォルトリスクオーダー や 非常に高いデフォルトリスクオーダー などの与信管理の説明が含まれます。このページには、標準ナビゲーションオプションと、自動与信管理の定義 のタスクを示すタイトルが含まれています。

カスタム自動与信限度確認の設定

自動与信限度確認では、特定の側面に焦点を当てて、受注処理のさまざまなポイントでトリガすることができます。このアクティビティでは、与信管理の要件に合わせて独自の与信限度確認を登録することができます。

以下の任意の組合せに基づいて、自動与信限度確認を設定することができます。

  • 与信セグメント
  • リスククラス
  • 与信グループ

与信限度確認ごとに、警告メッセージなどのシステム応答を設定することができます。警告メッセージが表示された場合、伝票の与信ステータスにブロックを適用することができます。自動与信限度確認を定義する際に、伝票をブロックしたり、MRP への資材所要量の転送を防止したりする条件を指定することもできます。この概要は、与信管理のデフォルト設定を行うカスタマイジングセクションに記載されています。

与信セグメントへの販売エリアの割当 ページが表示されている SAP インタフェースのスクリーンショット。このテーブルには、販売組織、流通チャネル、部門、および与信セグメントの列を含むエントリが一覧表示されます。たとえば、販売組織 1010、流通チャネル 10、製品部門 00 は、すべて与信セグメント 1000 に割り当てられています。このページには、標準ナビゲーションオプションと、割当: 販売エリア -> 与信セグメント のタスクを示すタイトルが含まれています。

このアクティビティでは、与信セグメントに販売エリアを割り当てます。

販売伝票タイプの与信限度確認の設定 ページが表示されている SAP インタフェースのスクリーンショット。以下の表に、タイプ、テキスト、与信限度、および与信グループの列を含むさまざまな伝票タイプを示します。説明の例には、販売標準、レンタル契約、要返却梱包材引取 などがあります。対応する与信グループには、01、02 などのラベルが付けられています。このページには、標準ナビゲーションオプションと、設定: 販売伝票タイプの与信限度チェック のタスクを示すタイトルが含まれています。

与信限度確認は、受注処理のさまざまなステージで発生する可能性があります。出荷登録では、出荷登録時または出庫時 (もしくはその両方) に自動与信限度確認を実行するかどうかを指定することもできます。与信限度確認を実行する販売伝票タイプを定義することができます。ここでは、出庫時に出荷タイプを個別かつ具体的に管理することができます。

出荷タイプの与信限度確認の設定 ページが表示されている SAP インタフェースのスクリーンショット。このテーブルには、DlvTy (出荷タイプ) およびテキストの列を含むさまざまな出荷タイプが、DelvCrbl (出荷与信グループ) および CrGr (与信グループ) とともに一覧表示されます。内容説明の例には、標準出荷、仕入返品、即時出荷 などがあります。対応する与信グループには、ラベルが付いている場合と空白の場合があります。このページには、標準ナビゲーションオプションと、設定: 出荷タイプの与信限度チェック のタスクを示すタイトルが含まれています。

与信限度確認は、受注処理のさまざまなステージで発生する可能性があります。出荷の登録時に、自動与信限度確認が出荷登録時または出庫時 (もしくはその両方) に行われるかどうかを指定することもできます。与信限度確認を実行する販売伝票のタイプを選択することができます。さらに、出庫時に異なる出荷タイプを個別に管理することができます。

Define Checking Rules ページが表示されている SAP インタフェースのスクリーンショット。このテーブルには、さまざまなチェックルールが、チェックルール、チェックルール名、および定義一覧表示されるチェックルールには、デフォルト: 全チェック有効 (統計与信限度)、与信限度チェックのみ (統計) の場合は 02、与信限度チェックのみ (動的) の場合は 03 です。このページには、標準ナビゲーションオプションと、チェックルールの定義 のタスクを示すタイトルが含まれています。左側には、V_T014 やチェックなどのオプションを含むダイアログ構造もあります。

チェックルールには複数の個別チェックを含めることができ、各チェックステップに関連するパラメータを指定することができます。チェックルールを登録するには、以下のステップに従います。

  1. チェックルールを選択し、必要なデータを入力します。ここでは、それをデフォルトチェックルールとして設定することもできます。
  2. チェックルールに必要なチェックステップを定義するには、チェックを選択します。
  3. 与信セグメントレベルで通貨依存パラメータを管理するには、与信セグメントを選択し、必要なデータを入力します。
Define Events and Followed Processes ページが表示されている SAP インタフェースのスクリーンショット。この表には、[アクティビティ] および [イベントの種類] の列を含むさまざまなイベントが一覧表示されています。アクティビティの例には、貸方勘定消込の更新、与信勘定の更新: 受注変更済、ビジネスパートナ: 一般データ変更済 などがあります。イベントのタイプには、外部格付変更済、口座ステータス変更済、システム格付変更済 などのテキストが含まれます。このページには、標準のナビゲーションオプションと、定義: イベントと後続プロセス のタスクを示すタイトルが含まれています。左側には、後続プロセス というラベルの付いたダイアログ構造もあります。

この設定ステップでは、さまざまなイベントと、それらが SAP Credit Management 内でトリガするプロセスとの間に必要な依存関係を確立します。SAP Credit Management の処理中に発生するさまざまなイベントと、これらのイベントが発生したときに開始する必要がある SAP Credit Management のプロセス間で必要な依存関係を定義します。たとえば、ビジネスパートナのスコアが変更された場合、それに応じてリスククラスも更新されます。

Define Info Categories ページが表示されている SAP インタフェースのスクリーンショット。この表は、情報カテゴリおよび情報カテゴリ名の列を含むさまざまな情報カテゴリの一覧です。情報カテゴリの例として、01 得意先、17 マイナス特性、20 チェック例外 などがあります。対応する情報カテゴリ名は、外部、得意先のネガティブ与信イベント、および チェック例外 です。このページには、標準ナビゲーションオプションと、定義: 情報カテゴリ のタスクを示すタイトルが含まれています。左側には、情報カテゴリやステータスタイプなどのオプションがあるダイアログ構造もあります。

設定タスクを使用して、SAP Credit Management に必要な情報カテゴリを設定します。これらのカテゴリには、ビジネスパートナの与信プロファイルに追加詳細を含めることができます。この詳細は、与信限度確認中に参照することができます。

会社コード - 与信セグメント割当: 変更 ページが表示されている SAP インタフェースのスクリーンショット。このテーブルには、CoCd (会社コード)、会社名、市区町村、CrdtSgmnt (与信セグメント)、および貸方上書き可能会社名の例として、都市 Walldorf の IDC Company Code や、市区町村 Palo Alto の JVC Company Code があります。対応する与信セグメントは 1000 と 2000 で、貸方上書き可能 列は、貸方を上書きできるかどうかを示します。このページには、標準ナビゲーションオプションと、割当: 会社コード -> 与信セグメント のタスクを示すタイトルが含まれています。

この設定タスクでは、与信セグメントに会社コードを割り当てることができます。最初に、与信セグメントに会社コードを割り当てます。次に、与信セグメントまたは個別得意先 (もしくはその両方) に対して適切な与信限度が定義されていることを確認する必要があります。

与信グループの定義 ページが表示されている SAP インタフェースのスクリーンショット。このテーブルには、CGr (与信グループ) およびテキストの列を含むさまざまな与信グループが一覧表示されます。与信グループの例として、01 伝票与信グループ、02 CrGrSls (受注の与信グループ)、03 CrGrDlvy (出荷の与信グループ)、04 CrGrGdsI (出庫の与信グループ) などがあります。このページには、標準ナビゲーションオプションと、定義: 与信グループ のタスクを示すタイトルが含まれています。左側には、利用可能な与信グループを一覧表示するダイアログ構造もあります。

与信グループを使用して、与信管理目的でさまざまな伝票タイプを統合することができます。伝票タイプを与信グループに割り当てると、与信限度確認中に一律に処理されます。

与信グループは、以下のステップで設定します。

  • 自動与信管理の定義
  • 設定: 販売伝票タイプの与信限度確認
  • 設定: 出荷タイプの与信限度確認

以下のデフォルト設定が提供されます。

  • 01 受注の与信グループ
  • 02 出荷の与信グループ
  • 03 出庫の与信管理グループ
明細カテゴリ別の有効な債権の決定 ページが表示されている SAP インタフェースのスクリーンショット。以下の表は、明細カテゴリ (明細カテゴリ)、テキスト、および与信有効の列を含むさまざまな明細カテゴリの一覧です。与信有効列には、各明細カテゴリに有効な債権があるかどうかを示すチェックボックスがあります。このページには、標準ナビゲーションオプションと、明細カテゴリ別の有効債権の決定 のタスクを示すタイトルが含まれています。左側には、明細カテゴリを一覧表示するダイアログ構造もあります。

このタスクでは、明細カテゴリごとに、そのカテゴリの明細を与信管理プロセス (与信限度確認や未処理与信額の更新など) に含めるかどうかを決定します。

選択対象として有効な明細カテゴリがすべて一覧表示されます。与信限度確認で考慮する必要がある各明細カテゴリの "与信有効" ボックスをチェックします。

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