Objective
ビジネスパートナの与信マスタデータは、与信関連のすべての評価と分析を制御する SAP Credit Management に不可欠です。得意先の与信マスタデータを処理するには、SAP Credit Management のビジネスパートナロール (UKM000 SAP Credit Management) が有効である必要があります。このロールは、ビジネスパートナ管理アプリを使用してマニュアルで割り当てることができます。これを行うには、S4C001 などのビジネスパートナを選択し、編集モードで新規ロール "ロールタブで SAP Credit Management" を割り当てます。
与信プロファイルは SAP ビジネスパートナに対する拡張であり、リスク評価に関連する顧客データの集中保存に使用されます。これには、スコアリングルール、受注登録時の与信限度チェックのチェックルール、スコアリング結果、リスククラス、顧客与信グループ、与信限度計算などの情報が含まれます。さらに、ビジネスパートナの外部評価、ノート、およびその他の詳細 (マイナスの特性、信用保証、担保など) が組み込まれる場合があります。この与信プロファイルには、"与信アカウント管理 - 与信プロファイル" アプリからアクセスすることができます。
与信プロファイルには、受注の受入 (与信限度額使用およびその他の基準に関するチェックを含む) および受注関連の与信決定 (受注リリースの承認や支払条件の設定など) を行う際に与信限度確認を実行するために必要なすべてのデータが含まれます。これらのプロファイルは、新しい情報で更新することができ、SAP ビジネスパートナを利用する任意のアプリケーションで使用することができます。これにより、異なるアプリケーション間で得意先与信情報を共有することができます。詳細変更ログが更新され、各項目で使用できるようになります。
スコアリングおよび与信限度計算のルールには、1 つのスコアリング計算式と複数の与信限度計算式 (与信セグメントごと) が割り当てられます。このルールは、与信プロファイル内で各顧客に割り当てられます。リスククラスは、スコアから直接決定されます。
確認規則では、受注の登録時に得意先の与信を評価するためのステップが定義されます。これには、最高督促レベルでの与信限度またはチェックの静的チェックが含まれる場合があります。与信プロファイルタブで、このロールにルールを割り当てる必要があります。さらに、リスククラス、チェックルール、与信グループなどの他の設定を行うこともできます。
これらの設定には、以下の効果があります。
与信セグメントは、販売エリア、国、会社コードなど、会社のさまざまな領域を表すことができます。これらは、領域固有の与信限度を管理し、得意先の支払行動を追跡するために使用されます。関連する与信セグメントデータは、特定の会社領域内での受注登録時または出荷時の与信限度確認に使用されます。SAP Credit Management では、与信セグメントを使用して、1 つの得意先に対して複数の与信限度を更新することができます (セグメントごとに 1 つの与信限度)。与信セグメントは、設定に応じて会社コードまたは販売エリアにリンクできる 1 つまたは複数の与信管理領域に対応します。
各与信セグメントは主要与信セグメントに割り当てられ、得意先の合計与信限度を会社レベルで定義し、個別与信限度をサブセグメントレベルで定義することができます。
与信限度確認 (受注の登録時など) 時に、対応する与信セグメントと主要与信セグメントの両方における得意先の与信利用が評価されます。
この例では、3 つの外部格付がビジネスパートナにマニュアルで割り当てられています。同時に、計算ルール "SAP_ALL" もビジネスパートナに割り当てる必要があります。計算ルールは、カスタマイジングパス "登録: スコアリングと限度計算のルール" で定義されます。これには、カスタマイジングパス "計算式の定義" で定義されるスコアリングに使用される計算式の指定が含まれます。さらに、Fiori アプリのフォーミュラを論理式定義に使用するように指定することができます。この場合、計算式を登録し、与信管理アプリの計算式管理で直接使用することができます。
この計算ルール (SAP_ALL) に基づいて、ビジネスパートナのスコアは 85 でした。
Log in to track your progress & complete quizzes