
見積は、システムで直接登録することも、販売引合を参照して登録することもできます。見積により、特定の固定条件に従って商品またはサービスの出荷に対して法的拘束力のあるオファーを、得意先に提供することができます。
販売管理プロセスでは、見積の使用は必須ではありません。
時折、見積で提案された価格や条件を気に入らず、得意先が別のサプライヤからの購入を決定することがあります。この場合、見積は受注で参照されないため、システムで未処理のままになります。このような状況を解決するために、利用可能な複数のオプションがあります。拒否理由を使用 (明細レベルで入力) するのが、見積のステータスを完了に設定する一般的な方法です。
拒否理由 (高額過ぎる、または納期が遅過ぎる) を使用することにより、販売案件の分析に使用できる貴重な情報をシステムに保存することができます。
図 "得意先見積" は、見積のコンセプトを示しています。

図 "BDG - 得意先見積" は、スコープアイテム BDG、得意先見積のプロセス図を示しています。
プロセスの主なステップは以下のとおりです。
得意先見積登録ステップでは、得意先からの依頼を受けた後に得意先見積を入力します。
その後は、得意先の決定に応じて、以下の結果が考えられます。
- 得意先が見積に対する変更を依頼する。
- 得意先が見積を拒否した場合、(拒否理由を使用して) 当社が拒否する。
- 得意先が見積を受け入れて発注を希望する。

全数量が後続の受注にコピーされるまで、見積明細のステータスは "完了" になりません。数量の一部がコピーされると、見積明細のステータスは "部分参照" になります。この場合、見積の全部の数量が参照されるまで、この明細から引き続き受注を登録していくことができます。