購買依頼のカスタマイジングでは、以下のタイプの承認手続を指定することができます。
分類を使用しない手続き
分類を使用する手続き
このレッスンでは、分類を使用する承認手続の設定についてのみ説明します。
Objectives
購買依頼のカスタマイジングでは、以下のタイプの承認手続を指定することができます。
分類を使用しない手続き
分類を使用する手続き
このレッスンでは、分類を使用する承認手続の設定についてのみ説明します。
分類を使用する承認方針では、伝票カテゴリ (購買依頼や購買伝票など) ごとにクラスが特性とともに登録されていることが前提条件になります。承認方針は、クラスに含まれる特性の値に応じて異なります。購買依頼に全承認手続と明細別承認手続の両方を使用する場合は、それぞれに別個のクラスを登録する必要があります。
特性を登録するには、在庫/購買管理のカスタマイジングで、以下のパスを選択します。
購買管理→購買依頼→承認手続→分類手続→編集: 特性
購買管理→購買発注購買発注→承認手続→編集: 特性
通信構造 CEBAN (購買依頼用) および CEKKO (購買伝票用) には、承認特性として定義可能なすべての項目が含まれています。項目の技術名称を照会するには、トランザクション SE11 を使用してテーブルを照会します。
その他に必要なものがある場合は、SAP 提供のユーザ Exit を使用して対処することができます。
承認方針の基準として機能する項目ごとに、特性を登録する必要があります。特性の名称は自由に選択することができます。特性は、追加データタブでデータベーステーブル CEBAN または CEKKO およびこれらのテーブルの項目名とリンクしておく必要があります。特性に複数値属性を割り当てると、その特性に対して複数の異なる値を入力することができます。データ型が NUM (数値書式) または CURR (通貨書式) の特性に対しては、間隔値を許可することができます。CHAR (文字書式) データ型の特性では、間隔値を使用することはできません。
クラスを登録するには、在庫/購買管理のカスタマイジングで、以下のパスを選択します。
購買管理→購買依頼→承認手続→分類手続→編集: クラス
購買管理→購買発注購買発注→承認手続→編集: クラス
購買依頼または外部購買伝票の承認方針に使用するすべての特性をクラス内にまとめる必要があります。クラスは、032 (承認方針) クラスタイプに割り当てる必要があります。購買依頼には最大 2 つのクラスを使用することができます (1 つは全承認用、もう 1 つは明細別承認用です)。クラスの名称は自由に選択することができます。購買伝票では、1 つのクラスのみを使用することができます。異なる伝票カテゴリを区別するために、伝票タイプを特性として使用することをお奨めします。

承認グループを登録するには、在庫/購買管理のカスタマイジングで、以下のパスを選択します。
購買管理→購買依頼→承認手続→分類手続→設定: 分類を使用する手続
購買管理→購買発注→購買発注承認手続→定義: 購買発注の承認手続
承認グループを使用して、承認クラスを承認対象にリンクします。購買依頼については、承認グループが全承認用か明細別承認用かを指定する必要があります。
承認方針に必要なすべての承認コードを適切なテキスト (担当者名や承認ポイントなど) とともに登録し、それらを目的の承認グループに割り当てます。承認コードでワークフローをトリガする必要がある場合は、対応する区分を設定します。

承認手続には承認区分が必要です。購買依頼では、以下が必要です。
初期ステータスを表す承認区分
基本的に、購買依頼を参照する見積依頼 (RFQ) または購買発注 (PO) を登録するには、購買依頼を事前に承認しておく必要があります。そのため、購買依頼に初期ステータスを示す承認区分を割り当てて、見積依頼や購買発注に変換されないようにする必要があります。この区分の詳細画面で、見積依頼や購買発注の発行を承認する区分を選択することはできません。
承認済ステータスを表す承認区分
この区分の詳細画面では、見積依頼または購買発注の発行を承認する区分を選択する必要があります。これらの区分を少なくとも 1 つ選択してください。
固定区分により、承認プロセスが開始された後に、MRP 実行で登録された購買依頼が、新しい MRP 実行によって変更されないようにすることができます。項目選択キーを使用すると、ある特定の項目 (数量など) に対する今後の変更を禁止することができます。または、変更可能区分によって、承認手続開始後に伝票を変更した場合の影響を指定することができます。金額変更について、許容する比率 (%) を定義することができます。
購買依頼とは異なり、購買発注には固定区分および項目選択キーはありません。また、ブロック中の購買発注を出力することもできません。
承認方針では、購買依頼または購買伝票をブロックする基準と承認プロセスのフローを定義します。承認方針を適用する際には、以下の項目を考慮する必要があります。
プロセスに関与する個人
関与する個人が承認に影響を及ぼす可能性がある順序
承認プロセスにおける伝票の状況
承認方針を決めるために満たす必要がある基準
方針ごとに以下の情報を定義します。
承認コード:
新しい承認方針を定義するときには、最初のステップでその承認プロセスに組み込む承認ポイント (承認コード) を指定します。
承認前提条件:
承認前提条件によって、関連する承認ポイント (担当者または担当者のグループ) が自分の承認コードを使用して承認を行う順序が決まります。たとえば、この図は、明細別承認による購買依頼の承認方針を示しています。この方針には、2 つの承認コードが含まれます。承認コード Z1 については、承認前提条件はありません。承認コード Z2 については、承認コード Z1 による承認が前提条件となります。このことは、コード Z1 がコード Z2 の前提条件としてマークされていることからわかります。
承認状況:
承認ステップ後の伝票のステータスを指定します。承認プロセスで発生する可能性があるすべての状況における伝票のステータスを指定する必要があります。各状態は論理的に正しくなければなりません。通常、最初のステータスブロックです。最後のステータスには、必要なすべての後続伝票を含める必要があります。
分類:
特性の属性を定義します。つまり、どの項目値によって特定の承認方針が決定されるかを定義します。
複数値項目には複数の項目値を定義することができます。その際、プレースホルダを使用することはできません。さらに、項目値のない特性が伝票で空であることを確認してください。範囲は数値 (購買依頼明細の金額を EUR 10,000 から EUR 15,000 の範囲にする場合など)、時間、または日付の特性に対してのみ指定することができます。
個々の属性の以下の特徴にも留意してください。
明細カテゴリには、内部表現を使用する必要があります。
標準バージョンでは、原価センタおよび仕入先は 10 桁であり、登録は先行ゼロで開始する必要があります (例: 仕入先 1010 = 0000001010)。
特性を制限しない場合は、その特性を承認クラスから削除します。また、値を空白にした特性を内容説明 (たとえば、エントリなし) とともに登録し、それを承認方針で使用することができます。この場合、分類に保存されている値が使用されるか、または項目が空であると、特性は満たされていると見なされます。
以下の点を確認してください。
承認シミュレーション機能では、該当する承認方針を使用した場合に、特定の承認ポイントによって承認された伝票がどのステータスに移行するかをチェックすることができます。
承認シミュレーションボタンを選択し、承認コードをダブルクリックして承認を実行します。この承認によって伝票に割り当てられるステータスが表示されます。
ワークフローの定義はオプションです。
特定の承認コードをワークフロー接続用として定義した場合、ワークフローの受信者を指定することができます。この設定は、承認グループ、承認コード、およびプラントの組合せによって定義します。
ワークフローにはこれ以外の設定も必要です。たとえば、ワークフローを有効化したり、ワークフローの組織構造でワークフローを受信するオブジェクトタイプに個々のワークフローステップを割り当てたりする必要があります。ワークフローの基本設定は、ツール→ABAP ワークベンチ→開発→SAP ビジネスワークフローにあります。
M_EINK_FRG (承認コードと承認グループ (購買管理)) 権限オブジェクトにより、承認可能な購買伝票と承認に使用可能な承認コードが決まります。M_EINK_FRG 権限オブジェクトには、承認グループ項目および承認コード項目が含まれています。
ヒント
権限の更新には、以下のメニューパスを使用します。
ツール →→管理 →→ユーザ管理 →→ロール管理 →→ロール (PFCG) を選択します。
ツール→システム管理→ユーザ管理→権限とプロファイル (マニュアル更新)→権限のマニュアル編集 (SU03) を選択します。
ツール→システム管理→ユーザ管理→権限とプロファイル (マニュアル更新)→プロファイルのマニュアル編集 (SU02) を選択します。
トランザクション SU22 を使用すると、各トランザクションで使用可能な権限オブジェクトをチェックすることができます。