追加情報 - コース内容なし

ロジスティクス情報システムを使用した仕入先評価の設定

Objective

After completing this lesson, you will be able to 仕入先評価の設定

バックグラウンドでの仕入先評価

バックグラウンドでの評価

一括評価を行う場合は、仕入先評価をバックグラウンドで実行する必要があります。バックグラウンド処理では、自動基準と半自動基準の両方が考慮されます。仕入先評価をバックグラウンドで実行する場合、選択バリアント (たとえば評価対象の仕入先の範囲を制限する選択) を指定する必要があります。

バックグラウンドの評価では、既存の評価レコードを更新したり、未評価の仕入先に対して評価レコードを新規登録したりすることができます。一般的に、評価のバックグラウンド更新は、同一の仕入先クラスに属する仕入先、または同じ加重キーを割り当てた仕入先に対して実行します。ただし、異なる仕入先グループをカバーする範囲を選択することができます。そのため、仕入先評価 (バックグラウンドでの評価) の場合、加重キーを指定する必要がありません。評点が正しく計算されるようにするには、このような評価レコードの加重キーを後で更新する必要があります。該当する評価レコードの識別には、仕入先 (加重キーなし) レポートが使用されます。

バックグラウンドジョブとして仕入先評価を設定するには、SAP Easy Access 画面で、ロジスティクス在庫/購買管理購買管理マスタデータ仕入先評価後続機能バックグラウンド評価 (ME6G) を選択します。

加重キーなしで評価レコードを後処理するには、SAP Easy Access 画面で、ロジスティクス在庫/購買管理購買管理マスタデータ仕入先評価後続機能仕入先 (加重キーなし) (ME6E) を選択します。

副基準の評点の自動計算

自動副基準に対する評点を計算する場合に、システムは以下の条件を使用します。

  • 数量信頼度

  • 指定時間納入履行

  • 価格レベル

数量信頼度

この図は、数量信頼度自動副基準 (納入主基準) の評点の計算方法を示しています。

この例では、数量信頼度自動副基準 (納入主基準) の評点の計算方法を示します。該当するデータ構成内の品目と仕入先の数量信頼度に対する個別評点は、購買発注 (PO) 明細がクローズすると更新されます。これは、以下のイベントのいずれかが発生すると行われます。

  • 仕入先が購買発注数量の一部しか納入しておらず、納入数量がこの購買発注明細に許可されている不足納入許容範囲内ではありません。この場合でも、入庫 (GR) を転記するときに、マニュアルで納入完了区分を設定して、1 件の購買発注明細に対する納入の完了を示します。

  • 仕入先が 100 個の購買発注数量のうちの 90 個だけを納入済の場合に、購買発注数量を 90 個に減らすか、購買発注明細に納入完了区分を設定します。

  • 削除フラグを設定することにより購買発注明細を削除します。

  • 入庫数量が不足納入許容範囲内であるか、または購買発注数量以上です。

購買発注に対する倉庫/店舗への入庫、および倉庫/店舗への入庫保留在庫解除のみが対象となります。標準システムでは、このようなトランザクションは移動タイプ 101、105、および 107 で示されます。

副基準数量信頼度の新しい個別評点の計算

上記のイベントの 1 つが発生すると、数量信頼度副基準の新しい個別評点 (品目依存) が以下のように計算されます。

  1. 購買発注に対する入庫の場合、((入庫数量 - 購買発注数量) x 100)/(購買発注数量) という計算式を使用して、購買発注数量から納入数量の差異率が計算されます。

    この処理では、過剰納入と不足納入が該当する符号 (+/-) により区別されます。ただし、評点の計算時には、品目マスタレコードに保存されている不足納入許容範囲と過剰納入許容範囲は考慮されません。

  2. 次に、関連する差異比率 (+/- 符号が考慮されます) に対して、購買組織のカスタマイジング設定で定義された評点が決定されます。

  3. 新しい個別評点が、品目および仕入先の数量信頼度副基準に対する以前の個別評点に含められます。この過程で、購買組織のカスタマイジング設定で定義された平滑化係数が適用されます。平滑化係数が高いほど、旧個別評点に割り当てられた加重が低くなります。

    以下の式が適用されます。

    新規個別評点 = 旧個別評点 x (1 - 平滑化係数) + (新規在庫移動の評点 x 平滑化係数)

    この新規個別評点は、S013 データ構成で更新されます。

  4. 新規評価を実行すると、データ構成 S013 に基づいて、すべての品目の数量信頼度副基準の新規評点が計算されます。

    その際、すべての品目の加重は同じになります。つまり、評点は品目別に計算されてから、すべての評点が加算され、最後に品目数で除算されます。

    ヒント

    分納契約の場合、数量信頼度副基準は後続の入庫ごとには更新されませんが、目標数量に達したときに 1 回だけ更新されます。

取消

数量信頼度副基準の評点の編集に対する取消の影響は限定的です。購買発注に対する倉庫/店舗への入庫、および倉庫/店舗への入庫保留在庫解除の取消のみが対象となります。標準システムでは、このようなトランザクションは移動タイプ 102、106、および 108 で示されます。この機能の目的は、入庫担当者が気付いた入力の誤りをすぐに修正することです。これは、評点を更新する要因となった最後の入庫だけがシステムに考慮されるためです。最後の入庫に与えられる評点は、入庫を取り消すと取り消されます仕入先の最初で唯一の入庫を取り消した場合、評点は取り消されません。

指定時間納入履行

指定時間納入履行

図では、指定時間納入履行自動副基準 (納入主基準) の評点の計算方法を示しています。購買発注の統計関連納入日と入庫日付を基に、日数差異が計算されます。

統計関連納入日は、たとえば、9 月 15 日を指定して発注した品目を、仕入先が 9 月 30 日までは納品できないような状況で使用します。この場合、明細概要の納入日付は 9 月 30 日 (MRP 関連日付) に変更しますが、統計関連納入日は 9 月 15 日のままにします。指定時間納入履行副基準を計算するときには、実納入日付ではなく、統計関連納入日が使用されます。この結果、入庫に対する評点は低くなります。

ヒント

購買伝票を印刷または転送すると、統計関連納入日は、伝票明細の納入日付に自動的には調整されなくなります。

数量信頼度副基準の場合と同様に、指定時間納入履行副基準の場合にも、購買発注と分納契約に対する倉庫/店舗への入庫、および倉庫/店舗への入庫保留在庫解除のみが考慮されます。納入が指定の時間どおりである場合、最小納入数量に関するチェックが正常に終了した後でのみ、指定時間納入履行副基準に対する新規個別評点が計算されます。最小納入数量のチェックによって、不適切な納入数量のある時間どおりの入庫に対して高評点が与えられることがなくなります。最小納入率 (%) は、仕入先評価のカスタマイジング設定で、購買組織レベルで指定します。指定した比率は、品目マスタレコードの購買許容値キーに定義される最小納入数量で上書きすることができます。

ヒント

指定時間納入履行とは、入庫が納入日付どおりであるということです。仕入先の納入が早すぎたり遅すぎたりした場合、指定時間納入履行副基準の評点は最小納入率 (%) を考慮しないで計算されます。

標準納入日数差異

日数差異をパーセントで計算するには、StdDelVar.(標準納入日付差異) パラメータ。標準納入日数差異は、100% の差異に対応する日数を表します。たとえば、標準納入日数差異が 10 日の場合、納入が 1 日遅延することは 10% の差異になります。

標準納入日数差異の値は、仕入先評価のカスタマイジング設定において購買組織レベルで指定します。最小納入数量の場合と同様に、標準納入日数差異は、品目マスタレコードの購買許容値キーに指定されている値で上書きすることができます。

ヒント

日数差異は、稼働日で計算されます。

仕入先評価の管理データにカレンダを保管した場合、祝日、日曜日、および土曜日を日数差の計算から除外することができます。日数差の比率が計算された (+/- 符号が考慮されます) 後で、数量信頼度副基準に対する評点の計算とまったく同じ手順がすべて実行されます。

いくつか役立つヒントを以下に紹介します。

  • 入庫が複数の納入日程行にまたがる場合、個々の納入日程行ごとに評点の計算が実行されます。この計算では、まずこれらの各評点に、該当する納入日程行に対して納入された数量を掛けます (数量による加重が行われます)。次に、加重されたこれらの評点ポイントの合計を入庫数量で割ります。この結果が、特定の入庫に対する評点になります。

  • 通知信頼度 (出荷通知信頼度) 副基準の評点を計算する場合は、内部カテゴリ 2 (出荷通知) に割り当てられた確認のみが考慮されます。また、この確認カテゴリは、確認管理で入庫関連として指定されている必要があります。

  • MCE2 トランザクションを使用して、購買伝票に対して更新されている評点を確認することができます。このトランザクションを入力したら、S013 データ構成を選択します。

価格レベル

価格レベル

指定時間納入履行および数量信頼度副基準とは異なり、価格レベル基準は現時点で再評価ごとに計算されます。したがって、S013 データ構成に保管されているデータは使用されず、平滑化係数もありません。仕入先の価格レベルを識別するために、仕入先の購買情報に保管されている有効価格と、品目の市場価格が比較されます。

価格レベルに対する評点の計算

価格レベルに対する評点を計算する際、各品目または品目グループごとに以下のステップが実行されます。

  1. 該当する品目または品目グループに、市場価格が保管されているかどうかがチェックされます。

    市場価格は、購買管理のマスタデータに保管することができます。市場価格を定義するには、SAP Easy Access 画面で、ロジスティクス在庫/購買管理購買管理マスタデータ条件価格市場価格 (MEKH) を選択します。

    ヒント

    市場価格は、見積価格比較一覧から直接保存することができます。このときに、平均値またはランダム見積を選択することができます。その後、該当する値を市場価格として保存することができます。
  2. 市場価格を保存していない場合、評価対象の仕入先の購買情報を除いた、この品目のすべての購買情報の有効価格の平均が自動的に計算されます。

  3. 仕入先の有効価格と、市場価格または平均価格が比較されます。

    差異比率は、この比較によって決定されます。

  4. カスタマイジングの該当するテーブルによって、そのテーブルに定義された評点が差異比率に割り当てられます。

  5. 次に、現在の購買情報条件が存在する仕入先のすべての品目または品目グループに対して決定された評点から、平均が計算されます。

    結果は、価格レベル副基準に対する仕入先の評点です。

    ヒント

    発注額が低い品目よりも高い品目の方に大きい加重を設定することはできません。すべての品目は等しく加重されます。

特定の品目の仕入先が 1 つだけである場合、価格レベル副基準のカスタマイジング設定で、仕入先評価の結果を指定する必要があります。このために、単一/独占仕入先区分を使用します。この区分を設定した場合は、差異は 0% として計算されて、0% に指定された評点が割り当てられます。

仕入先評価の分析

仕入先評価分析

仕入先評価の結果を解釈するために各種の分析が用意されています。たとえば、評価された仕入先のランキング一覧を、全品目の仕入先総合評価別、特定の品目グループのみの仕入先総合評価別、または特定の品目の仕入先総合評価別に生成することができます。仕入先の一般評点は、特定の品目または品目グループの評点と比較することができます。

供給元決定における仕入先評価

供給元決定における仕入先評価

仕入先評価は、購買依頼の供給元決定および見積価格比較一覧にも統合されています。これによって、同じ価格見積が 2 件ある場合に、供給元の選択決定基準が向上します。

仕入先評価に関する役立つヒントを以下に示します。

  • 購買依頼の供給元決定プロセスから仕入先評価を開始すると、すべての品目のランキング一覧が表示されます。この一覧から特定の品目または品目グループのランキング一覧を呼び出すことができます。

  • 購買依頼から仕入先評価を呼び出した場合、総合評点は表示されません。総合評点も表示する場合は、SAP ノート 1283253 を参照してください。

  • 仕入先評価の評点は、供給元決定および見積価格比較一覧の他に、購買担当者の交渉シートにも表示されます。

仕入先評価に関する機能の実行に使用するメニューパス

仕入先評価に関するさまざまな機能を実行するには、SAP Easy Access 画面で以下のメニューパスを選択します。

  • ランキング一覧:

    ロジスティクス在庫/購買管理購買管理マスタデータ仕入先評価一覧照会ランキング一覧 (ME65) を選択します。

  • 品目/品目グループ別評価:

    ロジスティクス在庫/購買管理購買管理マスタデータ仕入先評価一覧照会品目/品目グループ別評価 (ME6B) を選択します。

  • 評価比較:

    ロジスティクス在庫/購買管理購買管理マスタデータ仕入先評価評価比較 (ME64) を選択します。

  • 一般分析:

    ロジスティクス在庫/購買管理購買管理マスタデータ仕入先評価標準分析 (ME6H) を選択します。

  • 仕入先評価の変更:

    ロジスティクス在庫/購買管理購買管理マスタデータ仕入先評価変更 (ME6A) を選択します。

  • 加重キーがない仕入先:

    ロジスティクス在庫/購買管理購買管理マスタデータ仕入先評価後続機能仕入先 (加重キーなし) (ME6E) を選択します。

  • 評価がない仕入先:

    ロジスティクス在庫/購買管理購買管理マスタデータ仕入先評価一覧照会未評価仕入先 (ME6C) を選択します。

仕入先評価のカスタマイジング

在庫/購買管理のカスタマイジングで、購買管理仕入先評価更新: 購買組織データを選択します。仕入先評価に使用するすべての加重キーおよび基準をクライアントレベルで定義する必要があります。まず、主基準を定義して、次に主基準ごとに必要な副基準を定義します。副基準では、その決定方法も指定します。また、ユーザ Exit を使用すると、副基準の評点を計算することもできます。一覧照会を定義して、一覧ごとに異なる主基準を表示したり、同じ主基準を異なる順序で表示したりすることができます。

以下の仕入先評価の設定を購買組織レベルで設定することができます。

  • 主基準:

    購買組織ごとに、必要な主基準を定義します。評点ポイントをマニュアルで変更することができるかどうかを定義することもできます。

  • 副基準:

    必要な副基準をその加重キーとともに各主基準に割り当てます。副基準の評点をマニュアルで変更可能にする場合は、マニュアル更新区分を設定します。

  • 加重:

    購買組織ごとに、該当する加重に少なくとも 1 つの加重キーを定義します。

  • 自動基準の評点ポイント:

    購買組織ごとに、差異比率を対応する評点に変換する必要があるすべての副基準の評点をテーブルに保存します。

管理データ

管理データ

図は、購買組織の詳細画面で定義されるデータの概要を示しています。適用期間は、仕入先評価のデータが入庫品質検査ロット (入庫確認) と Q2 通知 (クレームレベル - 製造現場クレームまたは拒否) の各副基準、および半自動基準に適用されるカレンダ日における時間を表しています。

該当する期間内で、仕入先に対して基準数量信頼度指定時間納入履行通知信頼度出荷指示、および監査の新規データがない場合、その仕入先の評価時には、これらの基準に対する評点は計算されません。適用期間は、価格レベル価格履歴の各基準では考慮されません。

仕入先評価では以下のカスタマイジング設定を行う必要があります。

  • 在庫/購買管理のカスタマイジングの購買管理仕入先評価定義: 加重キー

  • 在庫/購買管理のカスタマイジングの購買管理仕入先評価定義: 基準

  • 在庫/購買管理のカスタマイジングの購買管理仕入先評価定義: 照会タイプ

  • 在庫/購買管理のカスタマイジングの購買管理仕入先評価定義: 購買組織データ

  • 在庫/購買管理のカスタマイジングの購買管理品目マスタ定義: 購買許容値キー

仕入先評価での追加処理の実行