仕入先評価では、以下の機能がサポートされます。
品目と外部サービスの調達
供給元の選択
既存の供給元関係の継続的モニタリング
仕入先評価は、在庫/購買管理およびロジスティクス情報システム (LIS、データ構成 S013) のデータに基づいています。仕入先評価では品質管理のデータも使用されます。たとえば、入庫検査や品質監査の結果などが使用されます。
Objective
仕入先評価では、以下の機能がサポートされます。
品目と外部サービスの調達
供給元の選択
既存の供給元関係の継続的モニタリング
仕入先評価は、在庫/購買管理およびロジスティクス情報システム (LIS、データ構成 S013) のデータに基づいています。仕入先評価では品質管理のデータも使用されます。たとえば、入庫検査や品質監査の結果などが使用されます。

特定の仕入先のパフォーマンスを他の仕入先と比較して評価するためには、評点範囲を使用する必要があります。SAP S/4HANA では、主要評価基準に対する仕入先のパフォーマンスを測定するために 1 ポイントから 999 ポイントまでの評点範囲が設けられています。ほとんどの会社では、1 から 100 ポイントの評点範囲を使用します。このスケールは測定しやすいだけでなく、個々の仕入先のパフォーマンスを表すポイントを細かく指定することができます。評点範囲は、購買組織レベルのカスタマイジングで定義されます。
主基準は、仕入先のパフォーマンスを評価するための基準です。仕入先総合評価は、主基準に対する評点から計算されます。仕入先総合評価に基づいて、評価の詳細を考慮しないで各仕入先を比較することができます。ただし、特定の主基準の評点には、仕入先総合評価より厳密な仕入先のパフォーマンスが反映されます。たとえば、主基準レベルでの評点を比較すると、仕入先総合評価は仕入先 A より仕入先 B の方が高いにもかかわらず、主基準価格の評点については B より A の方が高くなることがあります。品目の価格が次回の購買発注に関する決定要因である場合、仕入先 A の優先順位は仕入先 B より高くなります。
標準 SAP システムには、以下の主基準が用意されています。
価格
品質
出荷
サービス
請求書照合
サステナビリティ
主基準と副基準をクライアントレベルで定義します。最大で 99 の主基準がサポートされます。購買組織ごとに使用する主基準を選択します。
加重キーを使用すると、仕入先総合評価に占める各主基準の比率を定義することができます。たとえば、ある仕入先が価格基準に対して 80 ポイントを獲得し、納入基準に対しては 90 ポイントを獲得しているものとします。ここでは、品目の価格の方が時間厳守の納入よりもはるかに重要であるため、価格基準に加重キー 3 を割り当て、納入基準には 1 を割り当てます。したがって、総合評点を計算する場合は、価格基準に対する 80 ポイントが 3 倍にカウントされ、納入基準に対する 90 ポイントは 1 倍にしかカウントされません。
企業全体で仕入先評価に加重を使用する場合は、カスタマイジングでそれらの加重をすべて加重キーとして定義します。また、各購買組織で使用可能な加重キーを指定することができます。評価の最初の実行時に、加重キーを各仕入先に割り当てる必要があります。
注意
それぞれの主基準は複数の副基準に細分化されます。標準バージョンのシステムには、評価のベースとなる副基準がいくつか用意されています。主基準ごとに独自の副基準を追加で定義することもできます。主基準ごとに最大で 20 個の副基準がサポートされます。
該当する主基準に対する評点の計算では、カスタマイジングで購買組織ごとに個々の副基準に異なる加重を定義することができます。この設定は該当する購買組織内のすべての仕入先に適用されます。副基準の評点は、関連する品目の個別評点の平均を表します。加重を設定することはできません。すべての品目が等しくなります。
副基準は、仕入先評価で評点を付与するときの最小単位です。上位の主基準の評点は、各副基準に対する仕入先の評点から決定されます。
以下のタイプの副基準があります。
マニュアル基準:
仕入先評価をマニュアルで実行するときにユーザ自身が評点を入力します。
半自動基準:
品目の評点は、購買情報レベルで入力します (補足→仕入先評価)。市場動向基準が該当します。これらの評点は、仕入先評価の実行時に主基準価格の評点で考慮されます。
自動基準:
データは自分自身では入力しません。仕入先評価システムとは別に、企業内で他の時点に入力されたデータから自動副基準の評点が自動的に決定されます (入庫時や品質管理時など)。
標準システムでは、主基準価格に 2 つの自動副基準、主基準品質には 3 つの自動副基準、主基準納入には 4 つの自動副基準が用意されています。
サービスおよび請求書基準に対する自動副基準はありません。ただし、標準システムでは、その両方に対して 2 つの半自動基準が存在します。
以下の一覧では、各種自動副基準および半自動副基準が評価する要因を簡単に示します。
価格:
主基準価格には、以下の自動副基準があります。
価格レベル:
この副基準では、市場価格に対する仕入先の価格の関係が評価されます。仕入先の価格が市場価格を下回る場合、その仕入先の評点は高くなります。仕入先の価格が市場価格を上回る場合、評点は低くなります。市場価格がシステムに保存されていない場合、現在のすべての購買情報の価格の平均が採用されます。
価格履歴:
この副基準では、市場価格の進展 (または全購買情報価格平均) との比較で、仕入先の価格が経時的にどのように変化したかが評価されます。
品質:
主基準品質には、以下の自動副基準があります。
入庫品質検査ロット (入庫確認):
この副基準では、仕入先から供給された品目の品質が評価されます。品質検査 (入庫検査) は入庫の時点で行われます。
Q2 通知 (クレームレベル - 製造現場クレームまたは拒否):
この副基準では、仕入先から納入され、入庫品質検査に合格した品目が製造過程で使用不能と判定され、余分な労力と費用が発生したかどうかが評価されます。この評点は、品質管理で決定された後で、購買管理の仕入先評価に転送されます。
この副基準では、企業が製品の製造で採用している品質保証システムの効果が評価されます。
納入:
主基準納入には、以下の自動副基準があります。
指定時間納入履行:
この副基準では、仕入先の納入日付が購買発注で指定された納入日付と同じか、それに近いかが評価されます。
数量信頼度:
この副基準では、購買発注で指定された数量を仕入先がどの程度納入したかが評価されます。
出荷指示(出荷指示順守):
この副基準では、発注品目の出荷や梱包に関する指示を仕入先がどの程度順守したかが評価されます。
通知信頼度(出荷通知信頼度):
この副基準では、仕入先の納入日付が仕入先確認 (出荷通知など) に記載された納入日付と同じであるのか、その納入日付に近いのかが評価されます。つまり、品目が確認済納入日付に実際に到着したかどうかが評価されます。
仕入先の評価は購買組織レベルで行います。システムでサポートされる会社コードまたはプラントレベルでの仕入先評価の比較は、標準システムでは利用できません。仕入先評価プロセスは、仕入先ごとにマニュアルで実行するか、複数の仕入先に対してバックグラウンドで実行することができます。
仕入先別のマニュアル実行では、以下のトランザクションを使用できます。
仕入先評価の更新 (ME61):
このトランザクションでは、マニュアル主基準および副基準の評点を入力することができます。
自動再評価 (ME63):
この評価を実行すると、前回の評価で計算された評点と新たに計算された評点を比較した一覧が表示されます。
仕入先評価更新の第一画面で、購買組織と仕入先を入力します。
この購買組織で利用可能な主基準の概要が表示されます。
必要に応じて、目的の加重キーを入力します。
マニュアル主基準を仕入先評価に使用する場合、該当する評点を付与することができます。
自動副基準と半自動副基準の評点、主基準の評点、仕入先総合評価の順に再計算されるようにするには、編集→自動新規評価を選択します。
自動副基準と半自動副基準の評点計算は、ログで追跡することができます。すべての主基準に基づいて全体評価を実行するのではなく、単一の主基準の評点のみを再計算する必要がある場合は、自動新規評価/MCrit 関数。該当する主基準を選択したら、主基準→詳細を選択し、対応するボタンを使用して、この主基準の自動再評価を開始します。マニュアル副基準を仕入先評価に使用する場合、これらの基準に対する評点を付与する必要があります。
自動副基準に対する評点の計算ログを参照することができます。そのためには、ジャンプ→詳細ログまたはジャンプ→全ログを選択します。これらのログは仕入先評価を保存する前にのみ利用できます。個別評点に対するマニュアル変更は、変更文書を参照することでいつでも再追跡することができます。
システムで決定された仕入先評価は、評価シートに記録して印刷することができます。評価シートのヘッダには、シートの登録者名、登録日、および仕入先名が表示されます。その下には、総合評価と個々の主基準の評点が表示されます。各主基準に属する副基準の評点は、詳細評価に表示されます。
評価シートを印刷するには、SAP Easy Access 画面でロジスティクス→在庫/購買管理→購買管理→マスタデータ→仕入先評価→後続機能→評価シート印刷 (ME6F) を選択します。
仕入先評価を更新するには、SAP Easy Access 画面でロジスティクス→在庫/購買管理→購買管理→マスタデータ→仕入先評価→更新 (ME61) を選択します。
ヒント
自動再評価機能を使用して、自動副基準および半自動副基準に対する仕入先の評点を更新することができます。マニュアル基準の評点を自動的に更新することはできません。仕入先をこれまで評価したことがない場合、自動再評価の加重キーを指定する必要があります。自動再評価の結果は、すべての自動基準と半自動基準に対して計算された新旧の評点ポイントを比較したものになります。
ヒント
評価を保存すると、以前の評点は新規評点に置き換わります。ログを使用して、自動基準と半自動基準の計算を再現することができます。
仕入先の自動再評価を実行するには、SAP Easy Access 画面でロジスティクス→在庫/購買管理→購買管理→マスタデータ→仕入先評価→自動新規評価 (ME63) を選択します。