MRP 実行では、さまざまな供給元に個別所要量を分割することができます。この手順を分割といいます。品目マスタレコードの割当済ロットまとめ方式および供給量割当ヘッダの最小分割数量を使用して、所要量を分割するかどうかを制御します。
ロットまとめ方式のカスタマイジングで、割当量分割の区分を設定することができます。たとえば、標準ロットまとめ方式 ES (分割ありのロットフォーロットサイズ計算) には、分割区分が設定されています。このロットまとめ方式を品目に割り当てていて、かつこの品目に供給量割当がある場合、MRP によって計算される各購買依頼数量は、供給量割当のさまざまな供給元に分割されます。
資材所要量計画における所要量分割の例
特定の品目について 1,000 個の所要量があり、その品目のマスタレコードでロットサイズが ES (分割ありのロットフォーロットサイズ計算) に設定されています。
仕入先の現在の供給量割当は以下の表のとおりです。
供給量割当
| サプライヤ | 供給量割当 | 割当済数量 |
|---|---|---|
| A | 4 | 420 |
| B | 3 | 310 |
| C | 2 | 190 |
| D | 1 | 100 |
資材所要量計画で、4 件の購買依頼が生成されます。1,000 個の所要量が 4:3:2:1 の比率で 4 つの供給元に割り当てられます。分割を使用する供給量割当の場合、供給量割当数量と割当レートは両方とも無視されます。
その結果、仕入先割当後の状況は以下のようになります。
割当後の状況
| サプライヤ | 供給量割当 | 割当済数量 |
|---|---|---|
| A | 4 | 820 |
| B | 3 | 610 |
| C | 2 | 390 |
| D | 1 | 200 |
過少な所要量が分割されないように、供給量割当ヘッダに最小分割数量を指定することができます。最小数量は、MRP 実行時に複数の供給元間に分割される前に、ロットに最低限含まれていなければならない数量を定義します。
最小分割数量を使用した所要量分割の例
品目 M-01 では、最小分割数量 1,200 が設定されています。1,000 個の所要量がある場合、この所要量は割当レートが最低の供給元に完全に割り当てられます。
ロットサイズに対する割当量分割の設定
ロットまとめ方式を定義するには、在庫/購買管理のカスタマイジングで、消費主導型計画→計画→ロットサイズ計算→定義: ロットまとめ方式を選択します。
供給量割当を更新するときには、供給量割当の明細ごとに最小/最大ロットサイズを指定することができます。ただし、指定したロットサイズは、計画実行でのみ考慮されます。供給量割当明細に指定するロットサイズは、品目マスタレコードの設定よりも優先されます。
ロットサイズの定義
以下のロットサイズを定義することができます。
供給量割当明細ごとの最大ロットサイズ:
最大ロットサイズは、MRP 実行で各調達提案の供給元に割り当てられる最大数量です。所要量が最大ロットサイズを超える場合、数量は同じ供給元の複数の提案に分割されます。これを防ぐために、1x 区分チェックボックスを選択することができます。この区分を設定すると、最大ロットサイズと同じ数量を持つ複数のロットに対して同じ供給元が考慮されることがなくなります。残りの数量は、その他の供給元に割り当てられます。
供給量割当明細ごとの最小ロットサイズ:
最小ロットサイズは、MRP 実行で提案の供給元に割り当てられる最低発注数量です。所要量が最小ロットサイズを下回る場合は、そのロットに対して供給元の最小ロットサイズが設定されます。
1x 区分が設定された最大ロットサイズの例
特定の品目について 500 個の所要量があります。
開始状況は以下の表のとおりです。
開始状況
| 仕入先 | 供給量割当 | 割当済数量 | 最大ロットサイズ | 1x |
|---|---|---|---|---|
| A | 3 | 100 | 250 | x |
| B | 1 | 200 |
仕入先 A に対して 1x 区分を設定しています。そのため、MRP 実行では、仕入先 A の 250 個の調達提案と、仕入先 B の 250 個の調達提案が生成されます。1x 区分を設定しなかった場合は、MRP 実行で仕入先 A の 250 個の調達提案が 2 つ生成されます。
最小/最大ロットサイズに加え、最大数量も供給量割当明細に指定することができます。最大数量は、購買依頼のマニュアル登録と資材所要量計画での調達提案の自動生成の両方に適用されます。最大数量は、供給元の割当済数量に対する上限として適用されます。割当済数量が最大数量以上になると、供給量割当明細は供給元として提案されなくなります。
たとえば、供給元一覧で MRP 関連とマークされている購買契約明細の目標数量を、最大数量として入力することができます。
割当量分割を設定しない場合の最大数量の例

品目 M-01 について 800 個の所要量があります。
供給量割当は、以下の表に従って更新されています。
供給量割当
| 仕入先 | 供給量割当 | 割当済数量 | 最大数量 |
|---|---|---|---|
| A | 1 | 1500 | 2000 |
| B | 2 | 3800 |
この開始状況では、MRP 実行の結果、仕入先 B を供給元とする 800 個の調達提案が 1 つ生成されます。仕入先 A の割当レートは仕入先 B よりも低くなっていますが、仕入先 A にはすでに 1,500 個の割当量が割り当てられているため、最大数量を超過することになります。最大数量が 2,000 個ではなく 2,500 個の場合、仕入先 A が供給元として割り当てられます。
供給量割当には、優先度のオプションもあります。たとえば、自社ではある品目を 1 カ月に 10,000 個生産することができます。供給量割当を使用して、外部仕入先から 1 カ月以内に 10,000 個を超える所要量を調達する必要があります。このために、内製および外部仕入先を供給量割当に含めます。内製明細には、最大リリース数量として月に 10,000 を入力し、優先度 1 を指定します。外部仕入先の明細には、追加の区分は必要ありません。
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