アイデンティティプロバイダ (IdP) は、個人またはエンティティの ID 情報 (ユーザ名、パスワード、その他の個人データなど) を管理および保存するサービスです。認証および権限サービスが提供され、ユーザは単一のログイン認証情報セットを使用して複数のアプリケーションおよびサービスにアクセスできます。
IdP は通常、シングルサインオン (SSO) システムで使用されます。このシステムでは、ユーザが一度ログインすると、各アプリケーションに個別にログインしなくても、さまざまなアプリケーションにアクセスできます。アイデンティティプロバイダの例には、Google、Microsoft、Okta などがあります。
SAP BTP のアプリケーションとサービス、および SAP BTP コックピットでも、ユーザ情報はローカルに保存されません。代わりに、認証には IdP へのリダイレクトが必要です。このコンセプトにより、アプリケーション機能および権限管理からの認証機能の分離および一元化が可能になります。SAP BTP では、IT ランドスケープから SAP ID Service またはカスタムアイデンティティプロバイダを使用することができます。
SAP ID Service は、SAP BTP のデフォルトアイデンティティプロバイダです。これは、すべての顧客が共有する、事前設定された標準の SAP パブリック IdP (account.sap.com) です。すべての SAP BTP サブアカウントへの認証接続が事前設定されています。SAP ID Service は、SAP によって完全に管理および提供され、この SAP ID サービス内にのみフリーユーザを登録することができます。SAP ID Service は、SAP 開発者およびパートナコミュニティを含む公式 SAP サイトでも使用されます。ここでは、S ユーザ、P ユーザ、および D ユーザが管理されます。
![[次へ]ボタンと[登録]リンクがある SAP Universal ID の電子メールを要求する SAP Universal ID ログインページ。 [次へ]ボタンと[登録]リンクがある SAP Universal ID の電子メールを要求する SAP Universal ID ログインページ。](https://learning.sap.com/service/media/topic/ee339172-d9c2-4ad5-b50f-a1e93daaf386_ja-JP/ARB03_2602_ja-JP_media/ARB03_2602_ja-JP_images/UniversalID_Image.png)
多くの顧客の場合、ユーザはコーポレートアイデンティティプロバイダに保存できます。SAP では、SAP Cloud Identity Services - Identity Authentication Service (IAS) をハブとして使用することをお奨めします。
IAS を単一のカスタムアイデンティティプロバイダとして SAP BTP に接続できます。さらに、IAS を使用して、会社の IT ランドスケープでコーポレートアイデンティティプロバイダと統合することができます。
レッスンのまとめ
これで、SAP エコシステムのコンテキストにおけるアイデンティティプロバイダの主なロールについて説明できるようになりました。