
2011 年、SAP HANA がリリースされました。SAP HANA は、最新のハードウェアのパワーをフル活用するインメモリプラットフォームです。SAP HANA では、すべてのデータを圧縮してローストア指向でメモリに格納します。顧客は、リアルタイムレポートのインメモリデータマートとして SAP HANA を使用することができます。
2012 年、SAP は SAP BW powered by SAP HANA をリリースしました。これにより、SAP HANA データベースシステムを SAP Business Warehouse アプリケーションの対応データベースとして使用できるようになりました。SAP HANA インメモリテクノロジーにより、SAP BW ではリアルタイムのデータ分析とリアルタイムレポートを実行できるため、SAP BW アプリケーションを次のレベルに進めることができました。
2013 年、SAP Business Suite powered by SAP HANA がリリースされました。SAP HANA のインメモリテクノロジーにより、SAP Business Suite ではトランザクション処理 (OLTP) と分析処理 (OLAP) を 1 つのシステムに統合できるようになりました。SAP Business Suite powered by SAP HANA (後に SAP Business Suite on HANA (略称 SoH) に名称変更) では、OLTP と OLAP を 1 つのインメモリシステムに統合することにより、SAP HANA Live アドオンを使用して SAP ERP データに関するリアルタイムなオペレーショナルレポートを実行できます。
2014 年、SAP Simple Finance がリリースされました。この製品は、後に SAP S/4HANA Finance に名称変更されました。SAP S/4HANA Finance により、SAP はデジタル時代に対応できるよう財務アプリケーションを再構築しました。ERP (企業資源計画) 財務ソフトウェアは、SAP HANA のインメモリプラットフォーム上でリアルタイムに実行され、財務計画と勘定設定、会計管理と決算処理、財務/資金管理、未収金/未払金管理、リスク管理などをサポートします。
2015 年、SAP S/4HANA 製品がリリースされました。SAP S/4HANA という名称の S は Suite と Simplified の両方を表しています。4 は 4 世代目であることや、SAP HANA をプラットフォームとして使用する必要性があることを表しています。
2016 年、次世代のデータウェアハウスソリューションである SAP BW/4HANA がリリースされました。これは、(既存の SAP Business Warehouse ソリューションの正式な後継製品ではない) 新製品であり、現在最も高度なインメモリプラットフォームの 1 つである SAP HANA 上に完全に組み込まれています。最新のデータウェアハウスの俊敏で柔軟なレイヤアーキテクチャのモデリングに最適な、単純なオブジェクトセットが提供されます。SAP BW/4HANA では、SAP アプリケーションや他のシステムのあらゆる種類のデータを (構造化、非構造化を問わず) 管理でき、オープン SQL インタフェースを介してすべてのモデルにアクセスできます。SAP BW/4HANA には、管理者、開発者、エンドユーザ向けの最先端のユーザインタフェースが搭載されているほか、完全にインメモリ最適化されたプロセスにより大量のデータをリアルタイムに活用できるので、競争上の優位性を得ることができます。
SAP BW のコア機能は保持され、SAP BW/4HANA への移行を SAP Business Suite から SAP S/4HANA への移行と比較することができます。この移行の一環として、SAP BW/4HANA により、保存および更新されるデータオブジェクトの数が大幅に削減されます。今後のイノベーションはすべて SAP BW/4HANA で行われます。SAP BW powered by SAP HANA の以前のリリース (後に SAP BW on HANA (略称 BWoH) に名称変更) は保守に移行し、開発や新機能の提供はほとんど行われませんでした。
2018 年、販売のみに焦点を当てた従来の CRM ソリューションを最新化すべく設計された統合製品、SAP C/4HANA がリリースされました。SAP は、市場をリードする Hybris、Gigya、CallidusCloud の買収完了後、ソリューションを連携させ、消費者データの保護、マーケティング、コマース、販売、顧客サービスなどのすべてのフロントオフィス機能をサポートできるようにしました。
SAP C/4HANA ポートフォリオは、SAP Marketing Cloud、SAP Commerce Cloud、SAP Service Cloud、SAP Customer Data Cloud (買収した Gigya のソリューションを含む)、SAP Sales Cloud (買収した CallidusCloud のソリューションを含む) で構成されています。さらに、SAP Sales Cloud では、SAP Hybris Revenue Cloud ソリューションと SAP Hybris Cloud for Customer (SAP Hybris Sales Cloud と SAP Hybris Service Cloud ソリューションで構成) が統合されています。
以前は SAP Hybris というブランド名で市場に出回っていたこれらのクラウドソリューションに加え、SAP のコマースおよびカスタマーエンゲージメント組織は SAP Customer Experience (CX) ビジネスユニットの下で統合され、一貫したブランドエクスペリエンスをサポートしています。
2020 年、SAP HANA Cloud がリリースされました。これにより、オンプレミスの SAP HANA のインメモリテクノロジーをクラウドで利用できるようになりました。SAP HANA Cloud は、SAP Business Technology Platform (SAP BTP) のサービスとして提供されています。
