ビジネスシナリオ
プロジェクトチームは、マルチテナントデータベースコンテナなどの最新の SAP HANA 2.0 SPS02 機能を体験できるように、SAP HANA 2.0 SPS02 サンドボックスシステムを依頼しました。SAP HANA 1.0 SPS12 サンドボックスシステムを SAP HANA 2.0 SPS02 に更新します。
SAP HANA Database Lifecycle Management ツール (HDBLCM) を使用して、SAP HANA データベースや SAP HANA クライアントソフトウェアなどの SAP HANA システムコンポーネントを更新することができます。また、アプリケーション機能ライブラリ (AFL および製品固有の AFL POS、SAL、SCA、SOP、UDF)、SAP liveCache アプリケーション (SAP LCA または LCAPPS-Plugin)、SAP HANA 拡張アプリケーションサービス (XS)、アドバンストモデル (XSA)、ランタイムアプリケーション、SAP HANA スマートデータアクセス (SDA) などの追加のシステムコンポーネントを更新することもできます。
SAP HANA データベースを更新する前に、個別のコンポーネントをダウンロードします。下記のとおり、必要なコンポーネントをダウンロードする方法は複数あります。
SAP Software Download Center にアクセスするマニュアルの方法
SAP HANA コックピットの Download Components オプションの使用
メンテナンスプランナ (MP) の使用
ローカルホストから SAP HANA システム更新を実行します。これにより、ネットワーク障害による更新の失敗リスクを最小限に抑えることができます。
SAP HANA システム更新: 3 つのツール
SAP HANA Database Lifecycle Management ツール (HDBLCM) では、SAP HANA Platform Lifecycle Management ポートフォリオで提供されるすべてのアクションを実行することができます。これらのアクションに推奨される固有のツールとして、以下の 3 つのオプションが提供および使用されます。
- hdblcm (コマンド行)
- hdblcmgui (X ウィンドウ)
- hdblcmweb (ブラウザ)
ヒント
hdblcmweb をマニュアルで開始する必要はありません。実行可能な hdblcmweb は、Web ユーザインタフェースからアクションがトリガされるとすぐに、SAP ホストエージェントによって自動的に開始されます。
注記
SAP HANA ライフサイクル管理ツールは、他のすべてのツール (SAP HANA 統一インストーラ、オンサイト設定ツール、SUM for HANA、hdbinst、hdbupd、SAP HANA Lifecycle Manager ツールなど) に代わるものです。
SAP HANA をアップグレードする 2 つの方法
SAP HANA Database Lifecycle Manager ツールには、インストールメディアにある HDBLCM と、SAP HANA データベースに埋め込まれた常駐 HDBLCM の 2 つのバージョンがあります。どちらのツールも必須であり、さまざまな管理タスクの実行に使用されます。
HDBLCM - インストールメディア
SAP HANA インストールメディアにある HDBLCM は、SAP HANA データベースとそのコアコンポーネントをインストールおよび更新します。追加の管理タスクを行うことはできません。
HDBLCM - 常駐
常駐 HDBLCM は、埋込先のデータベースの管理タスクを実行します。また、常駐 HDBLCM では、追加の SAP HANA コンポーネントをインストールまたは更新したり、SAP HANA データベースシステム全体を更新したりすることもできます。
メニューから Update the SAP HANA Database System オプションを選択し、次の画面で、ダウンロードおよび解凍されたインストール/更新キットに常駐 HDBLCM をポイントします。常駐 HDBLCM では、ダウンロードされたインストール/更新キットがデフォルトで検証されます。残りの手順は、HDBLCM ツールで実行される更新手順と同じです。
更新プロセス前のチェック
SAP HANA コンポーネントを更新する前に、SAP HANA データベースで読込プロセスまたは書込プロセスが実行されていないことを確認してください。更新プロセス中に SAP HANA システムが再起動されるため、業務時間外に更新プロセスを実行します。更新が終了すると、SAP HANA システムが起動し、動作するようになります。
ビジネスダウンタイムは、段階的システム更新方法またはニアゼロダウンタイム方法を使用して短縮されます。このコースでは、両方の方法について説明します。
更新プロセス
技術的な SAP HANA システム更新は、さまざまな方法で実行することができます。
1 ステップでの更新 (標準)
2 フェーズでの柔軟なシステムダウンタイム向け更新 (オプション: prepare_update)
ヒント
以下の手順は、SAP HANA システムの更新方法の例です。1 つのステップに対して複数のツールがあるため、顧客によって提供および定義された知識、ニーズ、およびセキュリティガイドラインに応じて、追加のバリエーションを使用することができます。
SAP HANA コックピットから SAP HANA Lifecycle Management ツールを起動すると、ユーザフレンドリな SAP Fiori インタフェースが表示されます。
更新にかかる時間
更新時間 = (データベースシャットダウン時間) + (データベース起動時間) + 20 分
データベースの再起動時間は、ローストアのサイズ、および SAP HANA で使用されるストレージの入出力パフォーマンスの影響を受けます。
段階的な更新
標準の SAP HANA システム更新では、更新がトリガされるとシステムがオフラインになります。これには、事前チェックおよび実際のソフトウェア切替が含まれます。
SAP HANA 2.0 では、2 つのフェーズで SAP HANA システム更新を実行することで、システムダウンタイムを短縮できます。段階的システム更新は、以下の 2 つのステップで実行されます。
- フェーズ 1
--prepare_update パラメータオプションを使用して HDBLCM 更新アクションを実行します。このフェーズの実行中は、SAP HANA システムはまだ稼働中です。
- フェーズ 2
HDBLCM 更新の最初のフェーズが終了した後、ツールを再度使用して更新手順を再開します。これにより、システムがダウンタイムになり、ソフトウェアの切替が実行されます。
SAP HANA Database Lifecycle Manager (HDBLCM) の 3 つのバリエーションすべてを使用して、更新準備フェーズを実行することができます。グラフィカルユーザインタフェース (hdblcmgui)、コマンド行インタフェース (hdblcm)、またはブラウザを介した Web ユーザインタフェース (hdblcmweb) を使用できます。更新再開フェーズは、SAP HANA Database Lifecycle Manager の 3 つのユーザインタフェースのどれからでも実行できます。
段階的更新の前提条件
段階的更新の前提条件は以下のとおりです。
インストールメディアから新しいサポートパッケージスタックに更新していること、または更新の準備ができていること (SAP HANA コックピットで行えること、または必要なファイルをマニュアルでダウンロード済であること)
データレプリケーションを停止していること
システムバックアップを実行していること
<sid>adm およびデータベース管理者パスワードを知っていること
有効なライセンスキーを SAP HANA システムに適用していること。
SAP HANA データベースサーバが稼働中であること。稼働していない場合、設定で不整合が生じる可能性があります。
注記




